煌めく光の中で


by fusk-en25

自転車屋さん。

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何週間か前から。新しい自転車を買おうかな?と。
ネットで自転車を見ていた。。
値段の違いだけでなく。。なんと沢山の機種があるのだろう。

今乗っている自転車は40年近く前に息子に自転車を買いに行って。
たまたま店先で籠のついた女乗りの自転車を見て。
ついでに私のも。。と買ってしまった全くの衝動買いで。
その当時。自転車には乗れても自転車の知識は何もなかった。
しかも乗っていたのは車を買うまでの5年か6年間だけで。
息子の歯の矯正の往復について行ったり、マルシェにたまに出かけたぐらいに過ぎない。
そのあとの30年間はほとんどこの自転車は倉庫に入っていた。

10年前に一人暮らしを始めて。。
日常の物を買うのは近所で揃うとはいえ。ちょっと離れた場所からの荷物を運ぶために。。
いつも他者を頼るわけにもいかない。。
自転車を持っていることを思い出し。倉庫から引っ張り出して乗り出したのだが。。
ここ数年は暖かな季節は、運動も兼ねて。。
息子の家や友人の家に乗って行ったりとかなりの距離もこなすようになった。
ただし何しろ古い自転車のこと、整備しようにも部品がなかったりして
ブレーキの効きも悪いし。変速も2段しかない。
「こんだけ乗るのやったら。。そろそろ新しい物を買ったほうが安全のためにもいい。」と息子は言う。

と言われても。。今の自転車にも愛着あるしなあ。。
そしてまた沢山の機種の中から選ぶのも難しい。
やたら逡巡していると。。
「昔ながらの自転車屋が事務所の近所にあるねん。いっぺん見に行こうや。。」
と誘われて。

目当ての自転車屋に行く前に
何軒か自転車屋もハシゴして。。今風の?ファッショナブルの店も見た挙句。
結局は職人気質の店主がやっている自転車屋で買うことに。
もちろん電動ではない。
シティ・タイプの婦人物で丈夫なもの。変速が6段ぐらいで簡単なのがいいと店主も言われる。
オランダ製。ドイツ製。フランス製とほぼ同じ値段の3機種ぐらいの中から。。
結局。変速7段のついた、ちょっと見た目のスマートな感じのフランス製を選んだ。
見るだけのつもりで。その日はスカートでヘルメットも持たなかったから。。
買うことは決めて。。籠や荷台をつけもらうことも頼んで。。
翌日取りに行き。。

乗って帰ってきました。。約7km。
まだ乗り心地は?と言うほどのイメージはなくて。。
「新しい自転車の変速ギアの6段目ぐらいで今ままで走ってたんや。。」
と言う感想しかありませんが。。


              店主と古い自転車のメンテナンスを相談していた女性
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# by fusk-en25 | 2018-10-21 08:08 | 好み | Comments(0)

たまたま?

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「茶碗屋はなあ。ちょっと工夫ができたらこんな面白い商売はないで。」
と舅はいつも言っていたが。
そのちょっとした工夫も。「たまたま」こうなったと言うこともあったらしい。
右側の削ぎの入った縞柄の湯呑みは。
夫が14、5歳の頃。
素焼きのどこかに歪みかか何かがあって下物になった湯呑みに
仕事場で面白半分に線を引いていたらしい。
その湯呑みを舅が普段使いにでもするつもりだったのか。。何気なく釉薬をかけて焼いた。
焼きあがった湯呑みを見た問屋が
「おやっさん。これ、面白い」と言って注文されて。
この湯呑みが一時期に爆発的に売れたという。
夫は「俺のデザイン」なんて威張ってた。
舅が釉薬の配合を間違えて、
色が明るくなりすぎた呉須に「大正呉須」と名前をつけたこともあったらしい。
「またそれがよう売れてなあ。」と笑ってた。

左側の四君子の湯呑みは実は未完成のもので。
本来は素焼きの部分に後で色をつける。
私が赤や緑の変な色がついてるよりこのままの方がいい。欲しいと言うと。
「けったいなこと言う子や、素焼きの部分が汚れてくるで。未完成やのになんでこれがええのや?」
不足そうな顔をしながらくれたが。
絶対にこの方が洒落ている。
欲を出して。もっと作ってもらえばよかった。。
でもたった一つしかないのがまたいいのかもしれない。















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# by fusk-en25 | 2018-10-20 09:52 | 追憶 | Comments(0)

映りこみにも秋?が。。

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パリの下町。。
ずいぶんパリの街も変わった。
建物こそあまり変化はないが。。
それでも店構えや佇まいは知らない間に変わっている。
人間が生きているから当たり前だし。
建物も朽ちれば。。商売の仕方も変わる。。確かに。

でも小さなキャフェやレストランのウインドウーはあまり変化がない。
店主が代替わりしてもキャフェはキャフェ。パン屋はパン屋と
たまに食料品店が電話屋に変わることがあっても。
ほとんど同じ商売が引き継がれるからかもしれない。

秋日和の柔らかな陽射しを受けて。
あの店の窓にも黄葉も映っているかしら?と
心思いに見知った道を歩く。。

ちょうどそのレストランの昼休み。
店は閉まっていて。
誰に遠慮もいらずに映り込みが眺められる。
バッチリ紅葉のイメージこそなくても。。そこはかとなく秋の風情は感じられる。
映り込みの良さかもしれない。
そう言えば。何年か前にこの緑陰の映り込みを写していたら。。
店主が出て来て、一緒に窓を眺めたこともあった。。

なんてことも思い出しながら。。

2、3軒先のベンチに若いお母さんたちが乳母車を止めて喋っていた。
30年も前なら。。きっと編み物をしていただろう。。
と思われる光景でも。。
彼女たちが触っていたのは「スマフォ」でした。。。やっぱりねえ。。

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# by fusk-en25 | 2018-10-19 06:59 | 季節感 | Comments(4)

ちょっとしたこと。。

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編んでいた手袋の裏を貼ろうかどうか迷っていた。
毛糸自体がチクチクするわけでもない。
モヘアが少し入っているので肌触りもふんわりして
このままでもいいかとは思ったが。
真冬になると薄い裏が一枚貼ってあるだけで
風が通りにくくて、かなり温かさが違う。
自分の手袋なら、必ず貼るのだから。。
面倒がらずに貼ることにした。

裏地は伸縮性を考えて。。
これもまたケチだから
あちこちポツポツ穴があいて着なくなったシルクジャージの下着を
いいとこ取りしてジョキジョキ切って。手袋に合わせて絹糸でかがる。

出来上がりをはめてみたら。
裏地がすべすべして肌触りも心地も良く。。
やっぱり貼って良かった。。とちょっとしたことに自己満足はしています。


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# by fusk-en25 | 2018-10-18 07:24 | 手仕事 | Comments(4)

走る。潰れる。歩く。

10月15日。午前8時。
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10月16日。午前8時。
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10月半ばとしては極めて暖かな日が続いている。
しかも晴れ間の多い毎日。
秋の日和は嬉しいものだが。。
「それでもなんだか気持ち悪いね。」と会う人ごとに言い交わす。
単に温暖化が進んだとは言い切れないにしても。。
やっぱり少し不安な気持ちも起こる。

昨日の朝焼けも。。
今朝の朝焼けも。。同じ午前8時に。
「あっまた朝焼け」と寝ぼけ眼がハッとするほどの綺麗さだった。

自転車の部品はやっと見つかって。
なおった自転車で昨日の夕方走ってみた。。30分ほど走った後の。。
もうすぐ家の近くという場所に来て。タイヤがガタガタしだした。
最初は道路のデコボコが響くのかとは思った。
でもなんとなく異変な感じもして。。止めて見たら。後輪がパンクしている。
そこから10分ほどの道のりを押して来て。
「今度はパンクした。」
「チューブの買い置きあるし、なおそかな。。」と息子にメッセージを送ると。。
「後輪やろ。あんたが自分でやったら自転車潰す。やめとき。
やっぱり寿命やな。。。新しい自転車を買うた方がいい。」と返事が来た

実は2週間ほど前から二人で新しい自転車を物色していて。。
ネットを見たり。息子は自転車専門店に見に行ったりもしてくれている。
「今の自転車。愛着あるねんけど。。」と言うと。
「しっかり修理して時々乗ったらいい。遠いとこは新しい自転車にして。。」と笑う。
それもそうかと思うのだが。。
それにしても自転車。。なんと種類も値段の違いもあるのだろう。。
決めるのにまた大変な気もする。
「まともなの買わなあかんで。。」「はいはい。仰せのように。。」

郵便局には歩いて行った。
帰り道の。薄暮の空に浮かぶ三日月が残照を受けて。。なんとも優雅に出ていました。

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# by fusk-en25 | 2018-10-17 08:37 | 空を眺める | Comments(4)

陶器を見ていて。。

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舅の作った陶器を見ていて。
私が嫁いだ頃はもうすでに登り窯から電気の窯に変わっていた。
何事も研究熱心だった舅は。
その地区に何軒かあった窯元の中でもいち早く電気の窯を取り入れて、
色々な色合いを試していて試行錯誤をしていたらしい。

その頃。おそらく昭和30年代の末のことだと思う。
京都は元々左翼系の強い地域で。
誰が考えたのか職人の賃上げ闘争を指導した人がいて。
何軒かあった窯元に職人のストライキが起きた。
窯元の親方はそのストライキに対して唖然として。
「ええ?わしらが搾取してるてか?
職人よりよっぽど長い時間働いてるのはわしらの方やで。
職人に仕事を回す算段するのに夜なべまでしてるちゅうのに。なんちゅうこっちゃ。
あいつらがおらんでも仕事はできる。」
と親方全員が怒ってしまい。ストライキをした地域の職人たち全員の首を切ってしまった。
「それが発端になってな。
登り窯の窯焚きもいらんように。みんな電気の窯に移行したんや。
そのあとで職人が頭下げて使うてくれ言うても誰も雇えへんかった。」
地域の事情も考えずに賃上げ闘争を指導した者の、馬鹿さ加減というか。
割りを食ったのは実は職人たちだったという悲劇のような話で終わってしまう。。

時代的にも窯を移行する時期に来ていたのだろう。
「薪の値段も窯たきの費用も上がってたしな。。」
電気の窯なら。登り窯のように月に一回焚くと言うことも無くなり。
常時少しづつものは作れる。職人がいなくても家内だけで作るのも気楽だったらしい。
でも月に一回登り窯を焚く緊張感や活気が失われたのはちょっと寂しかったな。
と夫は笑いながら言っていた。

家内総出で窯を詰めた時の家族の嬉しさがわかるような写真が残っている。



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# by fusk-en25 | 2018-10-16 07:50 | 追憶 | Comments(2)

苦手なもの。。

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2つ同じものを作るのは大の苦手で。
セーターを編むときなど。。
どうして腕は2本。足も2本あるのだろうとぼやく。
身頃も前後ろが2つある。。

苦肉の策で、小さいものなら2つを同時に編む。。
手袋も赤ん坊の洋服も1本の編み棒に別々の毛糸の玉を使って。
左右も前後ろも一緒に編んでしまう。
邪道やなとは思う。
でもこれが一番間違えなくていい。
時々片方だけ間違って解くと。。
それまでに段数など数えなかったから。。困ってしまうが。

その点帽子はいい、頭は一つだから。
でもこれも順々に減らし目を均等にしていくのが難しい。
はじめにきちんと製図しないからなのは重々承知で
編んでは解きを繰り返して。。
でも一つのものなら。。まだなんとかごまかせる。

こんな風にしか物を作れない私は。絶対プロになれないと思う。
小さな窯元をやっていた舅が見たら。
「お前なあ、2つぐらいで困ってたらあかんで」と言うだろう。
今でこそ、ガスや電気を使う窯になって。いくらかマシになったとはいえ。
登り窯で焼いていた時代は。
5枚組を20組取るために。
100枚では色が揃わず。おそらく200枚か300枚は焼いたのだと言う。
注文は100枚だから、その損失たるや大変なものだった筈。。
まして半端な職人を雇ったら、目も当てられない出来上がりになったに違いない。
その分窯元も職人も自信を持っていた時代だったのかもしれない。
そのための気配りもして。手作りの良さを生かしながらも量産ができ。
きちんと納期にも間に合う。
舅はいつも「ちょっと丁寧に。。」と言っていた。
「ほんでな。工夫ができたらこんな面白い商売はないで。」とも。
大して儲かりはしなくても真面目に働いておれば、
親子が充分に食べられた。と舅は言ってもいた。
「時給にしたら割の合わない商売だったね。お父さん。」
たった2つの手袋を編むだけで
編んだり解いたりばかりしている私とは違って。プロとはそう言うものなのだろう。

最初はグリーンにグリーンの段染めを合わせて編み始めた手袋。
シックだけど華がない。
しかもこの手袋は90歳の方に差し上げるつもりでいる。
やっぱり少しは柔らかい色がいいかと。
今度は段染めはそのままにしてピンクに絡ませた。
もちろん左右同時進行で編んでいる。


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# by fusk-en25 | 2018-10-15 08:07 | 手仕事 | Comments(13)