ここ数日晴れ間が続いている。
最高気温も23度から25度だが。
朝晩はまだ15、6度でかなり低い。
日没がずいぶん遅くなった。
午後9時20分台になると。。
夕方というのはまだ昼間の感じで。
とっぷり暮れるのは10時を過ぎる。
「行きつ、戻りつ」としか言いようがないのだが。。毎日、飽くこともなく。夜ふかし覚悟で読み耽っている。
待ちに待った。。「太宰修の辞書」を読み始めようとした。
でもこの本のひとつ前の「朝霧」は
2004年の文庫になった直後に読んでいるはず。。
もう18年も前?かと思うと。
筋書きもイメージだけしか覚えてはいない。
では。。ちょっと。読み直す?
とそちらから読み始めて。
そうなると。今度は朝霧に関連性してくる「六の宮の姫君」も気にかかる。
六の宮の姫君は。芥川の小説が元になっていて。。
もちろん古い本ながら持っている。
ここから私の。。「行きつ戻りつ」が始まるのだが。
ちょっと先に芥川の方を読むことにして。。(短いしね。。)
結局その後に。。
シリーズの初めの「空飛ぶ馬」も「秋の花」も「夜の蝉」も読み。
ここに出てくる太宰治の「女学生」も読んで。
やっと
「太宰治の辞書」に辿り着きました。
主人公の年齢が朝霧の学生時代から20年近く経ていて。
あらまた。。彼女の恋愛や結婚、出産という時期を飛ばしたのね?
まるで「スキップ」に使った手法ではないか。
とは思うものの。
そこに持っていくうまさというか。
道具立てに「本の復刻版」を使って、シリーズを進めていくのなど。
さすが。。と思えたのでした。
私自身は。本は字さえ印刷されていればいいという性格で。
愛蔵本や復刻版にはあまり興味がなく。
単行本すら。文庫になってからの方がいい(寝床で読む本は軽い方が楽?)
そしてまた「評論」などという形を借りて。
作者の日常を「ああでもない。こうでもない」と暴くようなことはつまらない。
小説が面白ければ作者の日常などなんの興味もない。
でも。。
このシリーズの主体になっている評論は。
あくまで評論家たちのもので。北村薫の評論ではないのが。。
腑に落ちるというか。上手いなあ。という気がして。
行きつ戻りつも。。しながら。
楽しく読み耽ったのでした。