遊びに来た孫の友達を家まで送って行った。建てられてから100年は経っているかと思える建物の住まいで。
100年ぐらいはフランスの建物ではまだ新しい方だが。
エレベーターはなくて、5階まで、鉄の柵のついた木の階段を上がって行った。
近頃はどこの建物にも防犯上から安全対策を入り口の扉にきっちりされている。
こんな風な建物内部の階段を見ることも少なくなって。
何となく郷愁を感じながら見ていたら、フワーッと陽が射し始めた。
ああいいなあとカメラを出して、写し出したのだが。場所が狭くて写りにくい。
と思っている間にまた陽も陰ってしまった。
残念だな。玄関口のタイルの色合いもまたゆかしいし。
今度。天気の良い日の午後に。。頼んで写させてもらおうか?なんて考えたぐらいだ。
写真屋さんは、階段や坂のような勾配のある場所が好きなもので。
夫も。階段や橋の写真を写していることが多い。
視線の位置の差がものの形を違った風にも見える気がするのだろうか。。
この写真を写した後に。
夫の白黒の階段シリーズの写真を出して眺めた。
そっちの方の階段はおそらくもっと古くて、壁にもいい感じの傷までついている。
こんな階段に出会うことはもうほとんどないだろうなあと思うと。
ちょっと羨ましかった。