ここ数日、暖かなよく晴れた日が続いている。まさかこのまま本当に「春」になってしまうとは思えなくて。
半信半疑の気持ちも残ってはいるが。。。
それでも春の陽射しは心地よく。待ち望む筈だとは思える。
植木鉢の整理をしようとベランダに出て。
ふと下の建物を眺めた。
ついこの間まで茶枯れていた屋上に青々と草が茂りだし。
中にポツポツ黄色の色も見える。
なんの花が咲いているのか?知りたくてカメラに取り込んでみたら
「たんぽぽ」だった。
この3角形の組み合わさった建物。
建築学上からも都市計画からもかなり有名なもので
Jean Renaudie(設計家)が考え1971年から建て始めたものだが。
庭やロフト環境をうまく組み合わせて、見る分には楽しい建物だと言われている。
住む心地としては、家具の置き方が難しいだろうとか。。
考えてみても普通なら四角の部屋が全部三角形なのはなんだか落ち着きがないような気がするのは
私の感覚が規格的なのかもしれない。
この建物以外にも。この街の都市計画の延長として。
全部がJean Renaudieの作品ではではないが
何棟もの三角形をイメージされた建物が配置されて
すぐ横の昔ながらの市庁舎と対比しても奇抜な感じの筈なのだが。
見慣れたからか。いつのまにかこの街の都市空間としてしっかり定着して。
50年近い時間はこれらの建物もうまく調和してきたのかとも思える。
春らしく、どこかの庭に、庭師が入っているのか
スコップを使う音もしてきた。
小さな庭の中にはミモザや紅梅も連翹も咲き始めて。。景色を彩る。