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呼び名を。。。

孫は私のことを「ばあち」と呼ぶ。
生まれた時に息子が「なんて呼ばれたい?」と私に尋ねた。
母はおばあさんと呼ばれるのを嫌がって息子に「ちゃあ」と呼ばせていた。
大きいママとかグランマ、なんて変な呼び方は嫌だから、おばあさんでいいと言うと。
おばあちゃんにしようと言う、なんでもいいけどそれで結構。
孫はその「ちゃん」がうまく言えなかったのか端折って「ばあち」になったが、
彼が呼びやすければそれでいいと思っている。

日本の名称は難しい。夫のことも
夫。主人。宿六。亭主。旦那。うちの人。彼が等々。まさか今時「背の君」なんてことはないだろうが。
フランスならモンマリ(私の夫)一つで済むのに一体何を使えば適切か悩むことも多い。
名前にしてもニコルとかジャンとかマリーなどのプレノンだけで。
孫以外なら誰もおばあさんなどと呼ばない。
そんなことを考えていて、ふと姑のことを思い出した。

ある日。実家に寄った私に、真剣な顔をして姑が言い出した。
「私なあ、あんたに謝らんならんことあるらしいねん」
「ふうん。おかあさん。なんか悪いことしたん?」
言いにくそうに「あんたのことをF子と呼び捨てにして、
他の嫁さんには「ちゃん」をつけて呼んでるやろ。友達がそれはえこひいきや言うねん。
A美ちゃん(兄嫁)にも聞いたらな。
F子さん(私)が気ぃ悪したはるかもしれませんでと言いやんねん」
ちょっと悄気たような顔をしてボソボソと言う姑を見ていると
おかしくて吹き出してしまった。
「アホなこと。私そんなことちっとも気にしてへんで、
中学や高校の時もあだ名はなかった代わりにみんなに呼び捨てにされてたから」
「そやなあ。。Kちゃん(夫)があんたのことを呼び捨てにするからつい慣れてしもうて。
それになんとなくなあ、ちゃんをつけたらあんたには似合わへんし。よその子みたいな感じになるねん」
とホッとした顔をしたのがまた可笑しい。
自分の息子にはちゃんづけで嫁の私は呼び捨てかなんて私はその時もちっとも思わなかった。

確かに中学も高校も女の同級生は名前を呼び捨てにして、男の学生からは姓を呼び捨てにされていた。
今の歳になると呼び捨てにされていた舅や姑も、母や叔父も。そして夫まで亡くなってしまい。
知人友人も年下が多くなってくると。呼び捨てにされることも少なくなり。
かえってそれもなんとなく寂しいような気がする。

息子の宮参り、両側に嬉しそうな顔をした二人のおばあさんがいる。。。
この時からもう45年も経ってしまった。


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Commented by pallet-sorairo at 2017-02-22 09:16
いいお話
いい写真。
朝からちょっとじんわりしています。
Commented by kotoko_s at 2017-02-22 09:22
いい話ですね。お姑さんも素直な方だなあ^^
呼び捨てって、親しさの表れでもあるでしょう。
関係の近さを感じますよね。
義母は私に「○○さん」とさん付けですが、それが私は気に入っています。

夫のことを「主人」というのは私は意識して使いません。
なんだかイヤなんです(笑)

Commented by fusk-en25 at 2017-02-22 09:32
> pallet-sorairoさん
ありがとう。
Commented by fusk-en25 at 2017-02-22 09:36
> kotoko_sさん
嫁姑が仲が良ければ、呼び名なんかなんでもいい。
本当に夫のことを言うのは難しくて、生きていた頃。私は姓を使っていました。
Commented by ゆき at 2017-02-22 09:53 x
夫の母と外出中のこと、3、4才の子が義母のことを おばあちゃんと呼んだら...80の義母がむきになって憤慨してたこと!忘れられない。
幼子から見たら、おばあちゃん以外の何者でもないでしょ!その子から見たら 私だって おばあちゃんだわ~と、私は心の中で呆れてた。余程 自尊心が傷ついたらしい。笑
私は50代でおばあちゃんになったけど、そう呼ばれることに何の抵抗もなかったし。
fuskさんとお姑さんのエピソードはいつも温かいな。うちの姑は一事が万事そんな人だったので、表面上は揉めてもなかったけど、今は施設に入って恍惚の人になってしまったのに可愛いとは思えない私、、、
Commented by hairpriori at 2017-02-22 17:25
確かに
日本語は
難しいですね
Commented by fusk-en25 at 2017-02-22 17:32
> ゆきさん
私は姑が好きでした。
早くに亡くなって、もしも私が体調を壊さずに病院について行ってやってたら、
死ななかったのではないかと。可哀想なことをしたと。長いこと思いました。
夫は「お母ちゃんは寝付かずに済んだからあれでいい」と
ずーっと寂しがりながら言い聞かせていましたが。。
Commented by fusk-en25 at 2017-02-22 17:33
> hairprioriさん
確かに。
Commented by nature21-plus at 2017-02-23 02:26
自分の遊びに忙しくて。。こういう文化について、まるで考えて来なかった。。
そういうおいらが言うのはなんですが。。大事にしなきゃいけないのかもです。。おばあさんの話も宮参りのようなことも。。
Commented by bickepo at 2017-02-23 14:16
小説のひとこまのような
ほっこりとしたお話、ありがとうございます。
そして聞きなれた関西弁が余計に心にしみました。
わたしも義理母が大好きです。
豪快に
「アンタなぁ!気にすることないでぇアハハハハ」と
いつも多少のことは笑い飛ばしてくれます。
アンタと呼ばれるのにも慣れました(^u^)
Commented by fusk-en25 at 2017-02-23 22:23
> nature21-plusさん
姑がたまたま真面目に言い出したから。。覚えてもいるのでしょうね。きっと。
Commented by fusk-en25 at 2017-02-23 22:28
> bickepoさん
「あんたなあ」みたいな大阪弁はまた廃れていくのかな?と思うほど
私の関西弁はどんどん古くなっていきます。
特に思い出を話すときに。笑。
by fusk-en25 | 2017-02-22 07:36 | 追憶 | Comments(12)