人気ブログランキング | 話題のタグを見る

煌めく光の中で


by fusk-en25

ちょっとした「コツ」

ちょっとした「コツ」_f0221050_854833.jpg
ちょっとした「コツ」_f0221050_864584.jpg


息子の綿パンをリフォームして孫のパンツを縫いだした。
なんと言っても布に制限があるから
ポケットまでは大きく取れずに、共布で縫足してステッチをかけた。
5歳くらいまでならステッチも色糸を使って可愛く?したのだが。
8歳にもなると。
ワンポイントにつけていた車もはずしてくれと言うぐらいだから
そういうのは嫌らしい。今回はステッチも同色で縫い。
綿パンの前身頃と後ろ身頃を解かずに型紙を当てて
続けて使うことにした。

6年前に60歳になったばかりの若さで癌で亡くなった友がいた。
彼女がまだ元気だった1970年代の終わりから80年代に
大阪市内の下町の商店街からちょっと脇に入った場所で
小さなジーンス専門店をしていた。
夫は会社を経営していて 彼女が働かなくても良かったのだが。
子供がいなくて毎日が退屈で仕方がなくて
自宅の玄関を広げて小さな店を始めたと言う。
その頃 ジーンズがお洒落着にも定着してきた時代だったのか。
店も結構繁盛して、
毎日何着もの裾上げや脇を詰める直しも彼女自身がしていた。
80年代の初めに夫婦でパリにやってきた時
私にもジーンズをお土産に持ってきてくれて。
裾上げは後でするつもりでいたら。
すぐにやってあげる「こんなん、毎日やってるねん」と
ミシンをかけだし。金槌があるかと尋ねられた。
金槌を何に使うのかと見ていたら。
ジーンズの縫い目のかさばったところをトントンと叩く。
叩くと厚みがちょっと低くなってミシンがかけやすいのだと。
ジーンズの会社の小売店向けの講習会で習ったらしい。
どんな物にも「コツ」があるのだなあと驚きながら。
それ以来 綿パンを縫う時も
私は縫い代の厚い部分を金槌でトントンと叩いている。
確かにミシンがかけやすい。
Commented by poirier_AAA at 2016-03-07 19:25
偶然!わたしも息子のパンツを縫うところなんですよ。

昨日久しぶりに洋裁の本を引っ張り出してきて読んでいたら、あると便利な道具ということでブラシ(洋服ブラシみたいな感じのもの)が紹介されていました。用途は、縫い代を割って平らにする、アイロンの前にブラシの先にちょっと水をつけて生地の必要な部分にだけ水を含ませる、とか。なければ古い歯ブラシでもいいと書いてあったんです。なるほどこういうところにプロの工夫があるんだなぁと感心していたところでした。金槌も、なるほどねぇ。。。
Commented by fusk-en25 at 2016-03-07 20:49
梨の木さん
プロにはそれなりのコツがありますね。
しかも習いにいって教えられないような。
ある手芸家が仕事を始める前にわざわざ「ミシンのかけ方」を習いに行ったと読んだことがあるのですが。
なるほどと思いましたね。
Commented by 40ansparis at 2016-03-08 06:07
本当に、どんな職人さんや物を作る人に聞いても、長年の経験から来るちょっとしたコツ、があるのですよね。それはちょっとした事なのだけど、それを知っている、と知らない、では本当に差が出る、と、、。
お料理の工程にもありますね。
苺を煮た良い香りが漂ってきそうで、また少し前の記事には、美味しそうな春のちらし寿司、、とっても参考になります。
わらび餅は、、作った事がないのですが、、美味しそうで、、ゴクリ、、笑。
Commented by fusk-en25 at 2016-03-08 10:27
40ansparisさん
お寿司のご飯も冷ますのにあおぐとお米に照りが出るのだそうです。
本当にちょっとしたことが何にでも生きてくるのでしょうね。
by fusk-en25 | 2016-03-07 08:21 | 手仕事 | Comments(4)