煌めく光の中で


by fusk-en25
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ずいぶん前になるが、ベルギーのアントワープに行く計画をたてた。
動物園には是非行きたいと息子は言う。
「ふーん、なんで?」   珍獣オカピがいるから見たいと。
到着して翌日「珍獣」につられて見に行くことにした。
動物園の入り口で「オカピってどんな動物?」と息子に尋ねると「知らん」と言う
「知らんってあんた。珍獣がここにいるのをなんで知ってるの?」
「猿のチーチが言ってたよ」
ええ、チーチって「ドリトル先生のアフリカゆき」の猿のこと?
息子はそれで何が悪いと言うようなすました顔をしていたが。
親の私の方がびっくりした。「この子はアホか。12歳にもなって童話の話を信じるなんて。」
息子は動物図鑑のどのページにどんな動物が載っているのかまで覚えていて
本を読むより図鑑を眺める方が好きだった子供だから。
私はてっきりオカピも図鑑で見つけたのだろうと思っていた。

「オカピ」は確かにアントワープの動物園にいました。
1904年に当時ベルギー領だったコンゴで発見され、1919年にアントワープで飼育される。キリン科のシマウマに似た動物。森の貴婦人とも呼ばれていた優しい感じの動物だった。
ヒュ・ロフティングがドリトル先生を書いた1919年には確かに珍獣で
世界中で1頭だけアントワープで飼われて。51日間しか生存しなかったから、
その当時もおそらく話題になったのだろう。
帰ってから図鑑で確認したら 1957年にパリで繁殖に成功して、
現在もヴァンセンヌの動物園にいる。(わざわざアントワープまで行かなくても
ヴァンセンヌならいつでも見られるのに。)
その時 もしもアントワープの動物園にいなかったら、息子を蹴飛ばしたいぐらいの気持ちだった。土砂降りの雨の中をわざわざ行ったのだから。

ドリトル先生の物語はアフリカゆきから、楽しい家まで12冊。
猿のチーチだけでなく沢山の動物が出てくる。動物が人間に飼われているのでなくそれぞれが自立?して一緒に暮らしていると思える生き生きした姿が描かれ
ドリトル先生のように動物語が話せたらいいのにと思えるどれも楽しい話だった。
このオカピのスケッチは息子がその頃 描きました。
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 * 私の持っている保育社・1973年初版発行「標準原色図鑑・動物Ⅱ」には
最初の繁殖がパリのヴァンセンヌ動物園と載っていますが
これを書いていて検索したら、オカピの繁殖に最初に成功したのはドイツのフランクフルト動物園になっていました。
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# by fusk-en25 | 2015-07-27 06:24 | 本を読む | Comments(5)

夏の仕事

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昨日から気温がぐーんと下がって涼しくなった。
夏の大掃除と言うのではないが、少々動いても汗をかかなくなったので
気になっていたキッチンの棚を掃除して。ついでに食器類の配置も少し変えた。
皿小鉢は手の届くところにあるものを使うことが多いから
どうしてもマンネリになる。
夫は飲むと動くのが嫌になるからと外食をあまり好まなかった。
私も料理を作るのは苦にならなかったから どうしても家に人を呼んで食べることが多い。その分皿小鉢だけはかなりの数は揃っている。
ただし私は、どんなに形が面白いと思っても重なりにくい皿や鉢は買わない。
保存容器もできれば全部同じもので同じ大きさ?を揃えたいと思うけれど
こればかりは用途が色々あるから、仕方なく大きさの違うものを使っている。
棚を拭いて、瓶類を洗い、香辛料のチェックをして
食器を並べ替えただけだが、それでも随分気分転換にはなった。
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# by fusk-en25 | 2015-07-26 06:27 | 住む | Comments(2)

荘厳?な雲

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朝 6時半。
そろそろ陽が上がり始める時刻。
見ている間に、雲の下に薄っすらと朱鷺色の線が表れる。
雲の動きも刻一刻変化して。荘厳な?神秘的な感じさえしてくる。
わくわくでもどきどきでもない。なんと言えばいいのか。。。
ただただ見とれる。。。。。そんな空だった。

酷暑、猛暑と最初は騒がれた今夏。
日中はギラギラと暑くても
夜半は気温も下がり、熱帯夜にもならなくて久しぶりに「夏」を満喫はしている。
来週は最高気温が23度から25度になる予報が出ていて。
「夏」はもう終わるの? まさか。
30数年ここに暮らしていて。
いつも「もう少し暑くなるかな?」と思っている内に
夏が終わってしまうのがほとんどだから。  今年も?
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# by fusk-en25 | 2015-07-25 07:13 | 空を眺める | Comments(0)

紫蘇たっぷりの夏の寿司

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週に1回ぐらい同世代の友と夕飯を一緒に食べる。
普段の一人暮らしでは作れないような多めに煮るとおいしいパエリヤや
ハンガリアングラーシュ、ビーフストロガノフなどの煮込みをすることが多いが
今日は「夏寿司」を作った。
薄切りの胡瓜、生姜を千切りにして甘酢に漬け、胡麻を炒り、ベランダの青紫蘇をたっぷり刻み込む。
具はスモークサーモンをあらかじめオレンジに漬けて燻製の臭さや塩の辛さをやわらげて置いた。
あとはご飯を炊いて合わせ酢を混ぜるだけの簡単な寿司。
今日はスモークサーモンを使ったが、時には甘塩の鮭や干物を焼いてほぐして入れたりもする。
具を煮る手間が要らないし。
たっぷり入れた青紫蘇の香りに鮭のピンクの色合いがはえてシャキシャキした胡瓜の歯ごたえに生姜がピリッと効いて食欲の落ちた夏にはぴったりの爽やかな味のお寿司だった。

前菜はいつもと同じような小鉢もの。
また「ままごと遊び」をしてるなぁと思いながら並べてみた。
もやしと人参のごまあえ。山芋の千切り。オクラのみぞれあえ。新玉葱の酢漬け。
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# by fusk-en25 | 2015-07-24 08:15 | ままごと | Comments(0)
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若くして亡くなった藤原伊織は私と同世代、同郷だからか共感することが多い好きな作家だ。
普通?の勤めを持ちながら、内面に裏社会のやるせなさを秘めた翳りのような男を描くのがうまいと思う。
「テロリストのパラソル」「手のひらの闇」「ひまわりの祝祭」「シリウスの道」などどれも好きな作品だが あまり人気のない?らしい初期の「ダックスフントのワープ」の青さや妙に固いところも私は好きだし
ハードボイルド?としては仕方がないが ここでこんなに上手くことが運ぶ筈はないと思えるような甘いところも最初は目に付いたが
晩年の「ダナエ」や「遊戯」にはそれが全く感じられないほど透き通った作風になったように思えて。もうちょっと生きていて欲しかったなぁと思う。

「テロリストのパラソル」の中でうらぶれたバーの主が、その店の酒のあては
ホットドッグのメニューだけで 客に注文されてからパンにはさむキャベツも刻み始める。彼が子供の頃 野球場でホットドッグを買ってもらい 世の中にこれほど美味しいものがあるのかと感激しながら食べた回想につながり。
同世代の私はホットケーキやプリン グラタンなどを初めて食べた時の懐かしい
嬉しさを思い出し それがまた忘れがたいシーンになった。

フランスのキャベツはザワークラフトに使うような硬いものがほとんどだが
近頃はアジア系の店で時々、柔らかい日本風?のキャベツに出会うこともある。
野菜の中でキャベツの最も好きな私は一人で食べきるには大きすぎるとは思いながらも 今日もためらわずキャベツを買ってきた。
明日の昼ご飯は勿論ホットドッグに決まっている。
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# by fusk-en25 | 2015-07-23 06:41 | 本を読む | Comments(0)

鰊の牛乳漬け

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ライフログに載せている「季節のうた」の佐藤雅子さんは
お会いしたことはないが、私がもっとも敬愛している方で、
著書の「保存食ノート」や「洋風料理ノート」は
端が擦り切れるくらい読んでお手本にさせてもらった。
それにしても昔の主婦、特にこの方がすごいのだろうが
まあなんでもご自分で作ってしまわれるのには驚いた。
料理や縫い物はもちろんのこと、彫金や木彫りの洒落たお盆やスプーンまで作られて 見ていてため息が出た。

知らなかった保存食をフランスで手に入らない物は(小ぶりの茄子の砂利漬け等)諦めたができそうな物は真似をして半分以上(べったらやキャラブキも)は作ってみた。楽しかった。
鰊の牛乳漬けもこの本では小鯵を使っておられるが。
本来は鰊で作るらしいと書かれていたので。ちょうどいい大きさの小鯵は見つけにくいから鰊にした。鰊も最初は生の魚を使っていたが、魚の鮮度のあまり良くないフランスでのこと。
燻製の鰊で代用したらいいと気がついて、今はどこのスーパでも売っている真空パックの鰊で作る。
レシピでは牛乳に30分間漬けてから香辛料を入れた合わせ酢を入れることになっているが
私は燻製の臭さを取り除くために、30分間漬けた最初の牛乳は捨ててしまい。
もう一度新しい牛乳を入れて30分間漬けなおし。玉葱、レモンの薄切り、パセリ月桂樹の葉も魚の間に入れ、粒胡椒やグローブの入った合わせ酢を注ぐ。
燻製の塩辛さもまろやかになって臭みも取れて美味しくなり しかも生の鰊を使うより魚の鮮度を気にしなくてもいいから気持ち良く食べられる。時々牛乳漬けにした鰊を手まり寿司に使うこともある。コハダの寿司に似た感じのものができる。
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# by fusk-en25 | 2015-07-22 08:55 | ままごと | Comments(2)

私のポシェット

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若い頃から大きなバックを持つのは嫌いだった。
たしか中身もハンカチとテッシュ。小さな財布に 
その頃は携帯電話もなかったから住所録
化粧をほとんどしないから口紅を1本ぐらい。
それは今もあまり変わらないが常に身分証明書を携帯するので
カードも入る小さめの手帳型財布。小銭入れ。携帯電話。鍵と幾らか増えた。
身分証明書をなくすと再発行がやっかいだから、斜めがけにしようと
色々なポシェットを探したが気にいるものがない。
仕方なく作る事にした。(なんでも仕方なくやり始める?)
最初はウールのスカートをリフォームしてポケットを残すことを考えたり
木綿の絣にスカラベやカメムシ、ヤドリギを刺繍したりもしていた。
玄関の引き出しの上にのっているのは 古い絽の着物の残り裂で紐を作って編んだ。裂地の模様がほとんど目立たず、和風のイメージが少なくなって洒落た?感じになったと思う。
それに味をしめて他にも色々編んでみた。どれも軽くて重宝しているが
ある時 冬のことで厚着してマルシェに行って
近くだからと油断して斜めがけにしなかったから
ドジなことにポシェットを落としたことも知らずに帰ってきて青くなった。
拾って届けて下さった方がいて助かったけれど、
軽すぎるのも問題かな?と思ったりした。
部屋の観葉植物はアボガドの樹。
実を食べたあと種を水栽培して芽が出てから植えた。
花も咲かないし実もならないが わさわさ茂った葉っぱを朴葉味噌の朴葉の代わりに使ったりしている。
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# by fusk-en25 | 2015-07-21 07:48 | 手仕事 | Comments(2)