煌めく光の中で


by fusk-en25
f0221050_11453928.jpg

私がメールを出している最年長の相手は92歳の友人の母上だが
10年ぐらい前に友人たち親子間で携帯電電話のメールを
使い出されたのが始まりで
その頃は私も時候の挨拶や互いの誕生日のお祝いメール程度の交信だった。
5年ほど前に携帯電話に加えて「ipad」も使われるようになってからは
出す回数を少し増やして
週一回ぐらいの割で写真も添付したメールを書き始めてはいた。

今から2年前、自宅で転ばれて大腿骨骨折をされる事故が起きた。
マンの悪いことに、血液をサラサラにする薬を服用されていたから
すぐには手術もできず3ヶ月以上の長期入院になってしまわれた。
耳も少し遠くなられていてテレヴィも見るのも不便なようだし
退屈されているだろうなあと思ってもいて
病院内では電話は禁止されているがメールなら可能と聞いて。
本を読むのは面倒でも私信なら読まれるかと毎日メールを書くことにした。
返事は要らないと言ってある。

一方通行のメールだから
今日何を食べたとか、天気が悪いとぼやいたり。綺麗な夕陽だったとか。
ごくごくつまらないことを何行か書いているだけだが
それでも楽しみにしていると言ってもらえたので、
退院されてからもこの2年間毎日書き続けている。
もうこうなると、形では私が相手を伺う状態になってはいるが
もしも私が書かなかったら「どうしたのか。病気か事故か」と心配されるだろうと思うと休むわけにはいかない
そうなると、今度は反対に一人暮らしの私の安否が
メールによって確かめられる利点まで出てきた。

インターネットの普及は確かに情報過多になって弊害もあるのだろうけれど、
またこんな風に使えればいいかなと思ったりもしている。
メールだから毎日も書けるけれど、手紙ならきっと出来なかっただろうから。
f0221050_11464828.jpg


かなり大規模なテロが11月13日の夜に起こった様子です。
こちらでもまだ詳しいことはよく判らないのですが。
簡単に武器が手に入りテロが起こりうるのが恐ろしい。
こればかりはそれに対してなんの対策も立てられないのが現状で、
できるだけ「自宅待機?」をしてもらいたいとの政府勧告は出ています。
[PR]
# by fusk-en25 | 2015-11-14 12:05 | 思う | Comments(16)
f0221050_8392873.jpg

干す前はかなりの量のつもりだが
干し上げると大根もなんとも「ままごと」のような少なさになって
いつももっと干せばよかったと思う。

実は家事一般のことを私は 「ままごとの延長」だと思っている。
もしも私にとって家事よりやりたい面白いものが他にあったら。
とっくの昔に家事なんかやめてそれをやっている。
幸か不幸か今までは面白かった
随分以前だが倉橋由美子が
家事のような面白いことをやめなければならないなら
小説家をやめたほうがいいと書かれていたのを読んで。
その気持ちに近いと思ったこともある。
そんな感想を話すと、
多くの女友達には嫌な顔をされる。
中には「あなたは好きなんだから、好きな人はいいのよ」と言われたこともある。
でも「好きだから」やっていると言われてしまうとまたちょっと違う。
嫌いなら絶対にやらないから嫌いではないのだろうし。
家族に必要だからとやっているわけでもない。
正面切って「好きなんです」と言うようなものでは決してなくて
もしも料理が嫌いだったら外食にしたらすむ事だから
そういう割り切り方も実は平気でできる。
家事はきっと誰かからああしろこうしろと指示されずに
私が思ったことができる気ままさが条件になっていて
その上に、何か新しいことを試しにやってみれるから
今までやり続けてきたのだろうと
もしも同じことばかりやらされたらきっとやらなかった。。。などと
とりとめないことを考えながら
ちょっぴりの干し大根や高野豆腐を煮ていた。
f0221050_844237.jpg

f0221050_8442165.jpg

f0221050_8445138.jpg

[PR]
# by fusk-en25 | 2015-11-13 08:51 | 思う | Comments(20)
f0221050_454832.jpg

f0221050_4544890.jpg

14ヘクタールの敷地を持つベルシーの公園は
犬や猫 自転車も入れて 球技もできる芝生を敷き詰めただけの囲いのない部分と
造園課が管理している囲われた庭園部分とに分かれている。
その庭園の中にセーヌの水を引いた人工池が作られて
放し飼いにされている鴨や鷺、水鶏などの水鳥が自然な雰囲気を醸し出し
公園の脇にひっきりなしに自動車の通る道路があるなどと
想像できないぐらいに静かなのは
道路との間に上部を遊歩道にした広い分厚い壁を設けて
雑音を遮断しているせいだろう。

フランス人なら「オイルサーディンの缶詰」と言うような。
人々で大にぎわいだった小春日和の日曜日。
広さがあるからいくら人が多くても喧騒にまではならないが 
やはり少し落ち着かず。
平日の晴れた日にもう一度でかけた。
静かだった。。
午後の4時過ぎ、日が落ちるにはまだ少し早かったけれど。
その分ゆっくりと太陽が下がりはじめる斜光線の
光が池にうつりこんで水面がキラキラ輝く。
落ち葉が沈んだ水底は幽玄な感じもする。
水辺に生える水草が風に吹かれてさわさわと
うっすらあたる光にはえてまた錦秋に近い趣だった。
f0221050_512025.jpg

f0221050_5201047.jpg

f0221050_553451.jpg

f0221050_582871.jpg

f0221050_5105081.jpg

[PR]
# by fusk-en25 | 2015-11-12 05:24 | 思う | Comments(12)
f0221050_6522010.jpg

f0221050_7333558.jpg

部屋履きが傷んできて修理しようと洗ってほどき
大した毛糸の量でもないから
パーマネントがかかったようなくるくるの形は
毛糸に蒸気をあててのばせばいいかとは思ったが
やっぱり「かせ」にして洗い直した。
こうして洗うと微妙なゴミまですっかりとれて風合いも良くなる。

子供の頃、かせくりを手伝わされるのは最も嫌いな仕事だった。
家にかせくり機なんかなかったし
毛糸ならまだいいが 昔は木綿の糸もかせで売っていて
それを祖母が糸巻きに巻き取る。
私は両手に糸をかけて上下させるのだが
木綿の糸は細くて時間がかかる。
糸の巻きに合わせて手をうまく動かせと言われる。
すぐに腕がだるくなって もう嫌や。しんどいと文句ばっかり言っていた。
時には祖母に
「手だけでなくて足も使ってやったら おばあちゃん一人でできるやんか」
と憎まれ口を叩いたこともある。

私が今使っている「かせくり機」は
40年ぐらい前には。
まだ毛糸もかせで量り売りをしている店もあったから
この道具も買ったのだが。折りたためるから重宝はしている。
このかせくり機を使い出してしばらく経った頃、
編み糸だけでなく織物用の糸も扱う店で
もっとかっこいい木製のかせくり機を見つけて
よほど買おうかとは迷ったが
しょっちゅう使うものでもなく。すでにかせくり機も持っていることだし
オブジェに飾るわけでもないからと私にしては珍しく買うのは諦めて
いまだにこの針金製を見栄えのしない道具だなと思いながらも使っている。

昔は冬になる前に毎年
セータを編みなおすために 解いては洗って
軒先に「かせ」を干していたとちょっと懐古気分にもひたっていた。
[PR]
# by fusk-en25 | 2015-11-11 07:37 | 手仕事 | Comments(14)

影絵のような光景。。

f0221050_6513164.jpg

f0221050_704567.jpg

f0221050_6592318.jpg

べルシー公園の中にあるCinematheque française(映画博物館)は
シネマテェックを始めたアンリ・ラングロワが集めて保存・修復した映画や
映画に関する資料を所蔵している博物館だが
同時に常時何本かの古い映画もここで上映されている。
この場所に移る前のシャイヨ宮で1年間日本映画の特集をやっていた時期があって
私もその時に初めて小津や黒澤、溝口の初期の映画を観たのだが
無声映画も含まれていて フランス人の弁士が登場する場面もあったりして。
こんな映画を撮っていたのかと驚くほど楽しい作品の数々だった。

この建物は
2005年にシャイヨ宮からシネマテェック移転される前は
アメリカ文化センターだったもので
建築家フランク・ゲーリが設計したユニークな建物と言われている。
入り口の周囲のガラスの扉には大きな男性の絵が描かれていて。
その扉を通して入ってくる光が美術館に入場する人たちの上にあたり
2階の吹き抜けから見ているとまるで影絵のように人々が動く。
人待ち顔が漂う人もいれば、
乳母車を押す母親のシルエットにも。
小さな女の子が手にする葉っぱも愛らしい。
出会えた人たちの嬉しさが伝わってくるような感じがしたりして、
いつまで見ていても見飽きない光景だった。
f0221050_754312.jpg

f0221050_794846.jpg

f0221050_77726.jpg

f0221050_782435.jpg

[PR]
# by fusk-en25 | 2015-11-10 07:20 | 思う | Comments(4)

秋の陽ざしを浴びて。。

f0221050_10134076.jpg
f0221050_1015293.jpg
f0221050_10161911.jpg

小春日和を絵に描いたような、暖かな日曜日。
少し前のもう「真冬」かと思わされた寒さがどこに行ってしまったのか
今日は20度を越していた。
太陽の光線こそやわらいだ淡い光になっているが
それでも燦々と言いたいような秋の陽ざしだった。

セーヌ河畔、12区のベルシー地区は
20年前は何軒ものワインの倉庫が並んでいてベルシー村と呼ばれていた。
交通機関の変遷で船や鉄道輸送が少なくなり
倉庫の跡地開発として14へクタールの公園を中心にショッピングセンターや
シネマテック、新しいアパートが建てられている。
公園の山茶花もそろそろ咲くかな?と。
家からは約4km。勿論自転車で出かけた。
日曜で車は少ないし気持ちの良い疾走?日和だった。

公園になる前から植わっている大きな何本ものプラタナスに
あとから植樹された山茶花やライラック。石楠花、辛夷なども育って
ちょっとした林の雰囲気にもなってきている。
山茶花は咲いてはいたが、
プラタナスの枯葉が山茶花の垣根?に積もりあまり見栄えは良くなかった。
菜園のコスモスや花壇の秋草は見事で。
手が入っているのにそれがまたさりげなく
野趣に富んだ味わいと言うのだろうか。自然な雰囲気が好もしい。

メリーゴーランドで遊ぶ子供達を見守る人々も
キャフェでお茶を飲む人たちも
陽を浴びるとなんでもない光景が綺麗に見える。
堆く積もった枯葉をかさこそと踏み分ける音も秋めいていい景色だった。
f0221050_10382870.jpg

f0221050_10355444.jpg

f0221050_10363622.jpg

f0221050_1040312.jpg

f0221050_10512132.jpg

f0221050_10544080.jpg

[PR]
# by fusk-en25 | 2015-11-09 11:08 | 散策 | Comments(10)

私にもやれること。。。

f0221050_8225573.jpg

f0221050_8232319.jpg

パリ市は、河川敷や鉄道の空き地。野原の雑草や落ちばえなどの植物を
できるだけ抜かない方針の市条例をだしている。
酸素供給のためらしい。
人件費削減ではないかと私はちょっと疑うのだが、
雑然とした野原が好きだから、それもいいなあとは実は思っている。
夏場にパリから50km離れた友人の別荘に郊外電車に乗って出かけた時。
まあ。。こんなところにも花が咲くのか?と思える光景に出会った。
駅のフォームの真下にずらーっと罌粟の花が咲いていた。
数分ごとに列車が横を走っていると言うのに。。。
風が種を運んできたのか?列車にひっついてきたのか?
植物の逞しさには驚く。
しかも実に綺麗な咲き方をしていてうっとりもした。

酸素供給もそうだが
水も政府としてはできるだけ浴槽に湯をためず
できればシャワーにしてもらいたいと言っている。
私もそれを受けてではないが普段はシャワーにしていて
週に1回か2回半身浴をした時は
その残り湯をペットボトルに入れて翌日ベランダの植物にまく。
冬場ならこれだけで充分に鉢植えはまかなえる。
「私にもやれること」のひとつのつもり?とちょっぴり思ってもいる。
f0221050_8305668.jpg

[PR]
# by fusk-en25 | 2015-11-08 08:35 | 思う | Comments(2)