煌めく光の中で


by fusk-en25

雛の宴に。。貝を買う。


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マルシェで貝を買った。
「雛の宴」につきものの蛤も浅利もなくて。
ムールではイメージが違うし、coqueと呼ぶ 味は浅利に似ている貝を買った。
名前もズバリ「貝殻」なんて。。日本ではなんと呼ばれているのだろう。
辞書を引いたら「ヨーロッパ笊貝」という名前で房総半島にもあるらしい。
ずいぶん前はブルターニュやノルマンディの海岸にいくらも取れて
貝類の中でも最も安い部類だったが。
ある時期に何度かタンカーが挫傷して海も浜も油まみれになり。臭くて食べられなくなって
ここ数年魚屋でも全く見かけなくなっていた。
半年ぐらい前から。「あらコックがある」と気づきだし。。
おそらく浜がいくらか綺麗になって来たのだろう。
ただ昔のように安い貝ではなくなっていた。

貝もすでに砂を吐かせてあるというが。
なんとなく信用できなくて、やっぱり塩水に2時間余りはつけた。
おつゆに使うつもりだったが
半分はさっと炒めて前菜につまみ。魚の子や蒸し茄子も一緒に並べて。
主菜には、雛寿司を作ったのは言うまでもない。
馬子にも衣装ではないが。
なんでもないお寿司も箱に詰めたら宴の感じになった気がする。

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# by fusk-en25 | 2017-03-04 07:50 | 季節感 | Comments(4)

雛と遊ぶ。。

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朝からきらめくような素晴らしい天気になった。
目覚めてすぐに。「お雛様」と遊んだ。
顔の白さが光に反射して、それでなくても淡い目鼻立ちが白っぽくとぶ。
それでも明るさはありがたい。
大小の雛を並べると。なんとなく小さい雛を大きい雛が
まるで発表会の我が子の舞台を袖で見守る両親の風情に見えてきたりして。
陽の明るさが劇場の照明のような幽玄さもかもす。

お雛様にと。春色の水仙を買った。
光がたっぷり当たる浴室に置いて見ると
さすがに40本の束。
近づくと水仙の甘い匂いも濃厚に薫る。
ああ「春の色合い」と嬉しくなった。


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# by fusk-en25 | 2017-03-03 08:22 | 季節感 | Comments(6)

弥生。。

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三月・弥生。
月の中でも最もたおやかな甘い感じのする名前が弥生。
春のおとづれを今か今かと心待ちにするからだろうか。。

朝から降ったかと思うと止んで。また降り出して。。
時にはサーっと陽も差して。なんとも定まらない天気が続いているが
こうしっぽり雨が降れば花も咲くかと、水仙や梅の咲き具合を見に行った。
ちょうど下の広場に降りたら、光が差して来て。
小さな新芽がきらきら光る。
確かこの木は林檎海堂だったか。と見とれていて。
あいにく水仙はやっと葉っぱの間に蕾らしきものが見えただけで。
白梅はたった1輪だけ咲き出したばかりだった。
水仙の下に開くクロッカスの黄色や紫。色とりどりのポリアンサスも。
幼稚な感じもしないではないが、またこんな景色もいいかなと思う。

朝はブランチにしたから。ちょっとおやつのつもりでパン屋に寄り、
いつもの渦巻きレーズンパンを買おうとしたら。売り切れていて、
ショーケースに並んだ菓子パンを見ていると。
まあよくもこんな名前をつけると思える。。
形状にぴったりとも言えるのだが、そっけない感じに札に「三角形アーモンド」と書かれていて、
あまりにも名前が可笑しかったからそれを一つ買った。
1月に食べるギャレット・ロワを三角にしただけじゃないの?
アーモンドクリームが余ったのかしら?と思えないこともなかったが。
食べた感じは素朴で悪くなかった。

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# by fusk-en25 | 2017-03-02 07:43 | 季節感 | Comments(4)

ボケボケの。。

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わざわざこんなボケボケの写真を写したわけではなくて。

先週、孫の合気道に送って行き。
練習の間、隣の部屋で待っているのもつまらなくて。
日も長くなって来ているし、近所を散策しようと出かけて。
気になっていた鉄骨だけになっている工場の跡を見に行った。
調度、隣に立つpalais des congrès (会議場)の大きな窓硝子に太陽の角度が反射して
建物に綺麗な光が写っているのを見つけ。
ちょっと興奮気味に、歩きながらパレコングレの窓の映り込みもせっせと写し。
廃墟になっている工場の鉄骨も。空との対比がいいなあと思いながら。。時を過ごし。。

その夜。息子に
「あの工場はなんやったん?タイルか鋳物の工場?」と尋ねたら
「レンガ工場やったんや」
「ふーん。だから煙突が残ってんのやな、それにしてももう随分あのままで。勿体無い敷地や。」
「市としては何か公共物に使いたいのやろうけど」
「お金がないってこと?」「パリ近郊で一番貧乏な市やからなあ」なんて話してもいた。

帰って来て、ちょっとワクワクしながら写真をパソコンに取り込んだ。
なんと全部写真がボケている。
試しに他のものを写してみたら、またボケる。カメラが壊れたのかと。
心配しながらマニュアルを取り出してよくよく読んで見ると、オートフォーカスが解除になっていた。
あーあ。
息子にメールでぼやいた。「写した写真が全部ボケてた」
ちょっとして「こんな写真あるけど。使うか」と何枚かの写真を送って来た。
やっぱり同じものを写してるのかとおかしかったが。
その写真を見ていてもちっとも臨場感が湧いてこない。
「せっかくやけど。あの写真は保留にしとく。また今度天気のいい日に写しに行く」と返事して。
当たり前のことだが自分が写した写真とはイメージが違うとは思いながら。。。
結局ここに使ってしまった。
一番最後のくっきり鉄骨が写っているのが息子の写真です。

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# by fusk-en25 | 2017-03-01 07:25 | 散策 | Comments(4)

春の嵐か。。

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じゃじゃぶりの雨かと思うと。
ぱーっと光が差して来て。
晴れるのかと思う間もなくまた翳り。
強い風が吹き荒れて。
時々雷の音もする。。。春雷かな?

春の嵐と思えるような一日中変化の富んだ天気だった。
窓辺のガラスもその度に小さな雨水をポツポツつけたり
時々ザーッと真っ白になる程の雨水が跳ねる。

外に出る気になれないような空模様だったが。
内から見ている分には。陽差しもいくらか春を感じられて。。
雨粒もまた綺麗な光景だった。

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# by fusk-en25 | 2017-02-28 07:41 | 空を眺める | Comments(4)

山の芋を買って来て。

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お昼に「山かけそば」を食べた。
蕎麦は、日本から送ってもらった山形の乾麺だが、ヤマノイモはアフリカ食料品店で買った。
椎茸と、かつおの出汁でたっぷりのつけ汁を作り。
零下でも生き延びた?ベランダのアサツキのようなネギを刻み。
蕎麦には直接ヤマノイモをかけずに、別の鉢に入れて生卵を落とす。

ヤマノイモをすっていて舅の好物だったのを思い出した。
パリでもヤマノイモが買えて、時々山かけご飯を作ると手紙に書いたら。
舅が小さい頃に母(舅が11歳の時に亡くなっている)がお正月の2日には子供たちが好きだからと
やまかけご飯を作ってくれたことを思い出して懐かしかった。
と書かれた返事が来て、一緒に小さな青海苔の袋も封筒に入れてあった。

普段は料理など、台所にも入ることさえしなかった舅が
山かけご飯の時だけ手伝っていた。
姑が抑える大きなすり鉢にそろそろと熱いだし汁を入れながら
舅が芋の硬さを加減して、ゆるゆるとすりこぎを回していた和やかな光景さえ浮かんで来た。
あのふわふわしたほの暖かな山かけも。美味しかったなあと。


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# by fusk-en25 | 2017-02-27 08:40 | ままごと | Comments(2)

拾われる。。

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引き出しを整理していたら。古い手帳が出て来た。
1973年9月。
この時に見つけて住んだアパートの住所が書いてある。家賃らしき記載も見える。
なんとも懐かしい気持ちになって、フランスに初めて着いた朝を思い出した。

早朝。1歳の赤ん坊を連れてオルリー空港についた。私たち夫婦は27歳だった。
なぜこんな赤ん坊を連れてまで旅行に来たのか?と思うが。。。
今でもわからない。その2年前に「パリにでも行かない」と、
その頃流行していた?ソ連経由の飛行機で夫と二人で来る筈だったのが。
日ソツーリストに飛行機を予約した直後に妊娠してしまい。
しょうがなく旅行も取りやめ。
せめて赤ん坊も1歳になったら歩くだろうと日時をずらしての旅立ちだった。
フランスに憧れていたのでもなく
「ちょっと長めの旅をしてみようか」程度の軽い気持ちだったと思う。

いい加減さはまた輪をかけていて。
乳飲み子を連れているのに。ホテルの予約も取らずに来てしまった。
その時代。ネットというものもなければファックスさえ使われておらず
唯一、テレックスがあっただけで。
しかもテレックスでホテルを予約してもらうのは法外に高かった。

飛行機も知人から紹介されたエールフランスの安いチャター便を見つけて、
その時代、なんと飛行機に乗る為に「旅行説明会」なんてものがあった。
親子3人で説明会に行ったら。フランスに度々行き来していた留学生が
「まさか赤ん坊連れの人がいるとは思えなかった」と笑われたが
その留学生も旅行社の社員も、
空港に行けばインフォメーションでホテルは簡単に見つかると言われて
それを鵜呑みにして来てしまった。
それにしても恐怖心が全くなかったのは若さの所為か?
何も知らない無知の馬鹿さ加減?でもあったのか?

さて、空港についた。
たまたま同じ飛行機に知人の女性が乗り合わせて。一緒に入国検査を済ませて
ホテルを探そうとしていた私たちに彼女を迎えに来た人に紹介された。
そのあとがまた不思議なのだが。
迎えに来られた方が、「うちに来ませんか?」と言われる。
「ホテルも取ってないのに。。」とおずおず答えると。
そんなもの僕のうちでやればいいと言われて。
家に連れて行ってもらい。朝ごはんも頂き。ホテルももちろん予約して下さって。
その挙句パリのホテルまで送っても頂いた。
子連れの頼りなさそうな若い夫婦を見かねてのことだったかと今になれば思うけれど。
それ以来その家族とはフランスにいた一年ほどの間、度々家に呼ばれてお世話になった。

この時だけでなく何か困った時になるといつも誰か助けてもらえる人に巡り会うことが多い。
どうやら私はあまりに頼りなげで、見かねて拾ってもらえるのかしら?と思ったりもしている。


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# by fusk-en25 | 2017-02-26 07:52 | 追憶 | Comments(8)