煌めく光の中で


by fusk-en25
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1996年11月15日に生まれて2010年の1月8日まで生きていた
フレンチブルドッグの「kou」(ドワーフ・クウ)は
1997年2月5日に我が家にやってきた。
前年の10月14日にそれまで10年いたシュナウザースタンダードが死んで
私自身はそんな風には思わなかったが。
毎晩「あんた死んでしまったねえ」と写真の犬に話しかける私を見て
夫も息子もペットロス症候群にかかったと思い込み
新しい犬を買ってやらなあかんと話していたようだった。

パリの中心部、セーヌ岸に大型園芸店やペットショップが立ち並ぶ通りがある。
冬のある晴れた日。夫がそこに行こうと誘った。
別にその日。二人とも犬を買う気はなく。
ベランダに植える春の花の苗を物色するつもりで出かけて
なんとなく一軒のペットショップで犬を見ていた。
フレンチブルドッグのコーナにも何匹かいて
他の犬を押しのけて私を見にやって来た黒い犬がいる。
「この犬えらい元気そうやな」とだして見せてもらい。
それでもまだ買うつもりはなかった。犬を店員に返して
またその辺りの園芸店を見ながら歩いていたら
夫が「あの犬買おか」と言うではないか。
でもなあとは躊躇いながらも。ウキウキして。。店に引き返して買った。
ペットショップに置かれている犬は病気にかかっているのが多い。
翌日早速かかりつけの獣医に連れて行った。
「なんでそんなところで買ったの。犬が欲しければちゃんとした飼い主を紹介したのに」と叱られたが
もう買ってしまったのだから。。今更仕方がないと獣医も笑っていた。
もちろんクウも病気は持っていた。肺炎一歩手前のようなひどい風邪をひいていて
3週間ぐらい鼻水が止まらず咳き込みもひどく一時は死かけた。
でも寿命があったのだろう。
生涯慢性の皮膚アレルギーに悩まされ。
アレルギーの薬の薬害からか月に1度くらいの割合でひきつけも起こしたが
フレンチブルドッグの平均寿命がその頃7年から8年と言われていた
ほぼ倍に当たる13年3ヶ月も生きたのだから。。
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# by fusk-en25 | 2015-10-18 07:50 | 動物 | Comments(13)
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三島由紀夫も川端康成も実はあまり好きな作家ではない。
潮騒から金閣寺までの三島の作品はまだいいと思ってはいたが
その後どんどん右傾化していくような気がして。
心情的にはどちらかと言えば左派に近かった私は嫌いになっていった。
川端康成に対してはどの作品も弱々しい感じがして。
「古都」を読んだ時はまるで京都観光案内の下書きかと思ったほどだった。

ただ何年か前に川端康成の随筆「一草一花」美の存在と発見の項を読んでいて。
ハワイのホテルの庭で朝食を食べていた川端康成が
脇のテーブルに無造作に積まれているコップに朝陽があたり
きらめいている様を見ているとなんとも言えない気持ちになると書かれていた。
あぁこんな感性で物を見る人だったのかとちょっと見直して、
そのことを夫に話した。
夫はちょうどその時。三島川端の往復書簡を読んでいて。
三島もコップのことを同じ様に川端宛に書いていると教えてくれた。
ふーん同じ気持ちを持つこともあるのだとその時は思ったが
書簡集は私の偏見で嫌いだから読まなかった。

1年ほど前、何気なく本棚を見ていて。
ふとどんな手紙の書き方なのかと読み始めた。意外と面白い。
最初の数年はその頃すでに川端が作家としてなしていたから
若い三島が川端を師と仰ぐ様な文章で対等でないのだが
どんどん三島が力をつけてくると、二人の間が接近し始め
微妙に二人の文章が変わっていくのが見え出す。
勿論二人とも礼儀正しい書き方で、それとなく変わっていくのだけれど
人間関係はこんな風に大人の関わりになっていくのかと思えて興味深かった。

書簡集を読んだ後。
ひょっとすると川端の作品も私が14歳ぐらいの若い頃に読んだから
つまらないと思ったのかと「雪国」を読み返してみた。
彼の時代と現代との差をいくら差し引いて考えてみても
やっぱり面白くない。
あの時代の温泉芸者はこんな風だったのかと風俗的には判るが
それがまたちっとも色っぽくなくてつまらなかった。
出だしの「長いトンネルをぬけると」だけで
この小説の情感は終わっているのではないかとさえ思えて。
結局「伊豆の踊子」は読む気にもならなかった。
きっと私には合わない作家なのだろう。
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# by fusk-en25 | 2015-10-17 05:15 | 本を読む | Comments(15)
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今朝は7度だった。日中の気温も8度止まり。
天気予報の例年比からすると7度ぐらいは低いという。
「寒いですねえ」が挨拶の言葉になり
道行く人は一斉に冬姿になって分厚いマフラーも巻きだした。

ベランダの山芋の葉が真っ黄色に色づいている。
零余子もあらかた大きい目のものは取って食べてしまったが
まだ小さな米粒に近い大きさのものがいくらもついている。

最近知った言葉。季語にもなっているという「蔓たぐり」をしてみようと。
零余子が落ちないようにそうーと支えの竹から蔓を外す。
白い紙の上に蔓を広げて振ると。パラパラと零余子が落ちた。
拾い集めて。何しろ零余子が米粒ほどの大きさだから
これだけで食べるには足らない。
昨日買って剥いた栗といっしょにご飯に炊いた。
よほど玄米にしようかとは思ったが
栗や零余子の色合いと際立たせたかったから白米で炊く。
炊いている間じゅう、栗のふわっとした匂いが台所に立ち込めて
季節のものはいいなあと思った。
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# by fusk-en25 | 2015-10-16 06:00 | 草や花と遊ぶ | Comments(8)
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切り干し大根を煮ようとして
冷蔵庫の乾物籠の中に。8月に干したズッキーニを思い出した。
同じ時期に乾かした千切りの人参に干し椎茸も入れて煮つける。
出来上がりにまた打ち豆も入れた。
ズッキーニというより切り干し大根をサラッとさせたような味で
大根よりは柔らかい。
うっすら緑色が残っていて彩りも綺麗だし
これならもっと沢山干してもよかったかと
今更だがちょっと惜しい気もした。
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# by fusk-en25 | 2015-10-15 06:08 | ままごと | Comments(9)

秋の風情を薄とともに

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10年ぐらい前から。パリの公園に薄や草類が植えられ始めている。
おそらく2006年にセーヌ河畔に完成した
ケーブランリー美術館(musée du quai Branly)の正面入り口に
薄が植えられたのから流行し始めたのではないかと思う。
この美術館は欧州以外の地域の(アジア、オセアニア、南北アメリカなどの)
文明を展示していて
庭もその文明の背景となる故郷の植物が植えられている。
様々な草類が多いが中でも薄の叢は素晴らしい。私の好きな場所になっていて
美術館には興味がなくても庭には時々行きたくなる。

近所の公園も薄を植えていて
いつもなら今頃鬱蒼とした薄の叢になるのだが
今年は5月6月が寒く、8月の乾燥に伸びが悪いのか
中秋の名月に合うようには育たなかった。
それでも秋の風情はいくらか感じられる。
ちょっと外れたところに植わっていた秋明菊も
これぐらい雑然と咲くとまたいいものだなあと変な感心もしてしまった。

1枚目の薄と秋明菊は今年。
2枚目と3枚目の薄は2013年。
いつもならこれぐらいの薄の叢が10mぐらい続いている。
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# by fusk-en25 | 2015-10-14 09:09 | 散策 | Comments(2)
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この2、3日嬉しいような夕焼けに出会う。
12階に住みだしてから。空のうつりかわりが本当に身近になった。
ベランダからは朝焼けが。時には三日月と明けの明星が輝くこともある。

反対側の作業部屋からは日没が見える。
秋分が過ぎて随分日も短くなり
日没は7時少し前から始まる。
場所も毎日少しづつ変わりながら沈むのだが
ああ太陽が沈みだす。。。と見とれている間に。空一面が茜色に染まっていく。
その間ほんの15分ぐらいだが。ずーっと見ていても見飽きることはない。
最初の4枚は昨日の空。
最後のは今日の7時。
空としては最後のがダイナミックかなと思いながら眺めていた。
できればこんな色合いに染めた着物を着てみたい。
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# by fusk-en25 | 2015-10-13 06:15 | 空を眺める | Comments(8)
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夕飯を友達と共にした。
「手ぶらで来てね」
「ええそうします」
と答えられたのだけれど。
マルシェに行ったらこんなものを見つけたんですと
持ってきてくださった。「白い苺」
パイナップルの味がするらしいですよ。
早速デザートに食べた。
パイナップルの味?と思って食べればかすかにしたような気もするが、
言われなければ普通の苺味。
「苺はやっぱり赤い方がいいですねえ」
フランスもお前もか。。。とは言いたくないが。
もの珍しいからとい言ってここまでするか。と思えるような代物でした。

グラタンが食べたくてその付け合わせにフォッカチャも焼いた。
肝心のグラタンの方は喋っていてついつい写すのを忘れてしまった。
でも美味しかった。
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# by fusk-en25 | 2015-10-12 07:23 | ままごと | Comments(6)