煌めく光の中で


by fusk-en25

甘い?

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すっかり晩秋?と思えるような気温になった。
しっとりとした長雨も降り続いて。長い冬の始まりかしら?とすら思える。
雨上がりの夕刻、雲にほんのりと夕焼けが映る。なんとも綺麗な光景だった。

確か、1歳の赤ん坊を連れてパリ・南仏を拠点に放浪していたすぐ後のことだから
1975年頃だと思う。
その頃父方の伯父が、テキスタイルデザインの巧房をしていて。
布地の図案を描くのが主な仕事で。
40人近くの人を雇っていたから。巧房としては大きい方だったのだろう。
伯父の道楽気味の考えで。いつまでも図案から図案を描き写すのはおもしろくない。
できれば実際の花の写真を見てそれからオリジナル?の図案を作りたいと言い出して。
夫に花を写してくれないかと持ちかけてきた。
日本に帰ってすぐのことでまだ働いてもなかったし。
そんな写真も面白いかもしれないと半社員みたいな形で仕事を始めた。
花の写真だから京都の植物園や大阪市大の植物園に行って写すのだが。
機材を持って歩くのは重くてカナンと車を買うことになった。

たまたま夫の実家に行って。舅と夕飯を外に食べに行って。
その話になった。
「今度車買うねん」「ふうんそうか。そんならわしもちょっとすけたるわ」と言う。
横で聞いていた私がすかさず「あーまい親。」と言うと。
舅は「えらい甘い親で悪かったな」と憮然としていた。
それからしばらくして。また実家に行った。
私の顔を見るなり姑がクスクス笑いながら。
「あんた、こないだお父ちゃんにあーまい親って言うてんてな。
お父ちゃん怒ったはったで、有難うと礼を言うならともかく、あーまいて言うやつや、てな」
「そやけど、ほんまにそう思てんもん」「あんたらしいわ」とまだクスクス笑ってる。
「でもお父ちゃん、お金くれはったで」「いっぺん言い出したこと、お父ちゃんもやめはらへんわ」

その時に買った 真っ赤なシビックで、舅や姑ともあちこちに行った。
もうその舅が亡くなって25年が過ぎる。
今日は舅の祥月命日でした。


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Commented by ゆき at 2017-09-10 10:23 x
あーー!fuskさんの小説読みたい‼
というか、この記事自体がエッセイになってるし。メリハリのある流れるような文脈が好き。fuskさんの潔い性分も楽しいし。
人は、自分の持ってない所に引かれるのかなあ。
Commented by fusk-en25 at 2017-09-11 04:09
> ゆきさん
本人は決して小説より奇なりの暮らし方はして来てないつもりですが。。
ま。若い頃から。今もですがやらなくてもいいようなバカなことばっかりやってますね。。
きっと側から見たら。
潔い性分って言っても。お金はちゃんともらったんですから。笑。
Commented by pallet-sorairo at 2017-09-11 08:39
あっ、我が家も最初のクルマはシビックでした。
色はおとなしめのブラウンでしたが(^^ゞ
確か、この頃、発売されたばかりだったかと。
Commented by fusk-en25 at 2017-09-11 20:11
> pallet-sorairoさん
空色さんと私。色々似たところがありますね。
山登りのようなハードのことはようしませんが。。
by fusk-en25 | 2017-09-10 07:07 | 追憶 | Comments(4)