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煌めく光の中で


by fusk-en25

ほどく。かせをくる。そして洗う。

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部屋履きが傷んできて修理しようと洗ってほどき
大した毛糸の量でもないから
パーマネントがかかったようなくるくるの形は
毛糸に蒸気をあててのばせばいいかとは思ったが
やっぱり「かせ」にして洗い直した。
こうして洗うと微妙なゴミまですっかりとれて風合いも良くなる。

子供の頃、かせくりを手伝わされるのは最も嫌いな作業だった。
家にかせくり機なんかなかったし
毛糸ならまだいいが 昔は木綿の糸もかせで売っていて。
木綿糸を巻き取るのは特に嫌いだった。
私は両手に糸をかけて上下させ。
祖母が糸巻きに巻き取る
木綿の糸は細くて時間がかかる。
糸巻きに合わせて手をうまく左右に動かせと言われる。
すぐに腕がだるくなって「もう嫌や。しんどい」と文句ばっかり言っていた。
時には祖母に
「手だけでなくて足も使ってやったら おばあちゃん一人でできるやんか」
と憎まれ口を叩いたこともある。

私が今使っている「かせくり機」は
40年ぐらい前には。
まだ毛糸もかせで量り売りをしている店があって。
この道具も買ったのだが。
このかせくり機を使い出してしばらく経った頃、
編み糸だけでなく織物用の糸も扱う店で
もっとかっこいい木製のかせくり機を見つけて
よほど買おうかとは迷った。
でも。。しょっちゅう使うものでもなく。
すでにかせくり機も持っている。
オブジェに飾るわけもないと。。私にしては珍しく買うのは諦めて
針金製の見栄えのしない道具だが。。折りたたんで収納もできる。
かせをくるだけなら充分にこれで用途は果たすのだが。。

編み糸を干しながら。。
昔は祖母が。。冬になる前には。
セータを解いては洗って。
軒先に「かせ」を干していたなあと懐古気分にもひたっている。

Commented by hairpriori at 2015-11-11 08:12
なんでも100円ショップで
買える日本は
いいような
悪いような
ですね
Commented by saheizi-inokori at 2015-11-11 09:01
めんどうでしたが、母と話ができるし、嫌いじゃなかったですよ。
セーターをほどいて染め直して新しいセーターに編み直して、それが嬉しくて着ていきました。
Commented by pallet-sorairo at 2015-11-11 09:32
わあ懐かしい!
私も母によく手伝わされました。
今の若い方には「かせくる」って何のことだかわからないのではないかしら。
アンティークな(^^ かせくり器も素敵です。
それにしても母はなんでも自己流でさささっと編んでしまったのに
娘の私は編み物からきしダメ。
fuskさんは、ほんとに何でもできてすごいす。
Commented by fusk-en25 at 2015-11-11 09:35
hairprioriさん
ちょっと懐古趣味かなあとは思うのですが。
解くと毛糸もきれいになりますしね。
ちなみに、毛糸や絹はBIOのシャンプーで洗っています。。笑。
Commented by fusk-en25 at 2015-11-11 09:38
佐平次さん
今は染め直しまではようしませんが。
私たちの子供の頃は横縞のセータを着ている子供が多かったですね。
小さくなったセータ2枚分で編んだりして。
Commented by fusk-en25 at 2015-11-11 09:42
pallet-sorairoさん
嫌いでしたよ、かせくりをさされるのは。
私は編み物も縫い物も我流なんですけど。。
はったりと手抜きでやっています。。。。笑。
Commented by PochiPochi-2-s at 2015-11-11 23:48
こんばんは。

かせくり機ってあるのですか?
初めて見ました。

私もよくやらされましたよ。
ごく普通の日常風景だった。
セーターがいつも編み直しで、おっしゃるように縞模様とか、
胸から上としたが色違いだとか、そんな色の組み合わせでした。編み方はただひたすらメリヤス編み。
懐かしく思い出しました。
Commented by fusk-en25 at 2015-11-12 00:28
PochiPochi-2-sさん
私のかせくり機は日本製です。
北欧製に折りたたみ傘の骨のような形の木製のがあるのですが。
織物用の糸に使うのかな?
記憶の一番古いセータは祖母が英国製の毛糸だと大事にしていて、
サーモンピンクの胸に小さなチューリップが編みこまれてました。
大きくなってからも毛糸を足して何度か編みなおしをして。
Commented by hanamomo08 at 2015-11-12 00:52
『毛糸のお手伝い』と呼んでいました。
かせくるという言葉は知りませんでした。

この機械、私が子どものころの日本にもあったんでしょうか?
もしもあったなら欲しかったな~(笑)
頼まれると面倒で、テレビに夢中になっていると、母にちゃんとやってと叱られた思い出があります。
それにしてもよく出来ていますね。
折りたためるなんて!すごい!
こうしてほどいて、きれいにし、編みなおすこと、素敵だな~と思いました。
小学校の頃の学級写真の私は、毎年、母の手編みの新作を着ています。そう考えると、母ってありがたいものですね。
Commented by fusk-en25 at 2015-11-12 03:10
hanamomo08さん

さあこの機械はいつ頃からあるのでしょうね。
この機械を買った頃、玉巻き機がクロバーから売り出されて
それと一緒に買いました。
着るものを編み出したのは息子が生まれてからだから
40数年前には売られていたのだと思います。
子供の頃にこれがあれば、祖母は進取の気質だったから
おそらく買っていた筈で。。。それなら私も楽だったのに。。笑。
Commented by saheizi-inokori at 2015-11-12 09:33
弟とお揃いの縞、それが微妙に色が違っていて、今思えば高級品です^^。
Commented by pallet-sorairo at 2015-11-12 17:03
横からごめんなさい。
かせくり器、形が多少違いますが
私が小学校高学年のころには我が家にはもうあったと思います。
fuskさんもhanamomoさんもあんまりトシは違わないはず?なので…(^^ゞ
Commented by fusk-en25 at 2015-11-12 19:15
佐平次さん
手編みの良さですね。
ホームスパンより機械で織られたほうがいいと思われた時代を経て、また手織りがいいとされる。
人間っておかしな生き物?かもしれません。
Commented by fusk-en25 at 2015-11-12 19:25
pallet-sorairoさん
私はい1946年生まれですが。。
祖母は洋服は縫いましたが、
編み物はかぎ針だけで 小学校の高学年のときは
もう玉に巻いた毛糸を使っていて、
編み直しもあまりしなくなっていました。
中学の頃はカーディガンも既製品が色々出てきて、
写真を見ても手編みはもう着ていませんね。
by fusk-en25 | 2015-11-11 07:37 | 手仕事 | Comments(14)