クウの耳
2015年 10月 20日
クウの片方の耳は折れ曲がっている。
もちろん生まれた時は両耳とも立っていた。(https://kiramekuhi.exblog.jp/32696576/)
2006年の夏。パリから50km郊外の友人の別荘での出来事。
毎夏、何日かクウも連れて遊びに行くのだが。
その地域は森林保護区になっていて。
村にかなり多くの狐が出るからと広い庭に罠を一つしかけて
私たちが行った3日ほど前に狐を1匹捕獲したところだった。
着いた途端。私が友人と挨拶を交わしている間に。
クウがスタスタと斜面を登って行ったらしい。
いつもならまず友人にじゃれつく犬がどこに行くのかと夫がついて行ったら。
ギャンとクウの声がした。
捕獲した後、取り外さずに置いてあった罠にクウがかかってしまった。
餌も外してあったのに、匂いだけが残っていたのだろう。
暴れないようにクウを抑えて罠の鍵を外したので。
怪我はしなかったが。野生のものの黴菌でも着いたのだろうか。
すぐに体も洗ったが。その日から痒がり出した。
特に耳をかきむしる。かきすぎて内出血して耳が腫れ上がってきた。
あいにくかかりつけの獣医はヴァカンスで休んでいて
かわりにいた新米の女医では処置ができなく塗り薬とかゆみ止めを処方された
塗っていても腫れが引かない。2週間ほど経っても治らない。
あまり可哀想なので年中やっている動物のクリニックに連れて行くことにした。
電話をかけると「耳専門の獣医がいる」と言う。
獣医にも耳専門なんてあるのかと思いながらも
診察の時間が来て、普通なら飼い主に犬を抑えていてくれと言われるのに
クウを見た獣医、何も言わずさっと抱き上げて施療室に連れていってしまった。
クウの方も知らない人に抱かれるなんて考えられないことだが
キャンとも言わずに抱かれていった。
5分後、麻酔もなく耳の血を抜かれて戻ってきた。
犬の扱いの抜群の良さを目の前で見て
「ほおう、プロとはこういうことを言うのだなあ」と驚きながらも納得もした。
手当が遅かったからか、耳の腫れは引いたけれど。
軟骨が折れて片耳は立たなくなってしまった。
「まるで耳でチョキをしてるみたいねえ」と言われるようになったが、
それもまた愛嬌だった。
なんとも言えない可愛さがあるわ‼︎
忘れられへんもんねぇ。
クウちゃんにはちょっと可哀想なできごとやったけど。
ところで3枚目の写真の本棚に、
「カディスの赤い星」があるやんと…
逢坂剛、面白くて好きです。
特にスペインものが。
ピンと立ったお耳のクウちゃんも可愛いけれど
これもまたとっても愛らしい。
我が家の2代目トーマスもこんなふうでした。
シェルティは耳がたれているのがいい犬とか言われて
我が家に来てしばらく耳の先に専用の錘など付けていましたが
片方しかなく効き目がなかったのです(^^ゞ
亡くなってからもう10年近く経ちますが
fuskさんのお蔭で久しぶりに懐かしく思いだしています。
思い出は尽きないくらいあるでしょう。
家の娘も転勤先に母が遊びに来ていたとき、鍋を温めるものに手をつけて軽いやけどをした事があります。
母はたくさん手があるときに限ってやけどしてしまったととても気にしていました。
日曜日で近くの病院は休みでした。
でも冷やしただけでおさまりほっとしました。
クウちゃんも痛い思いをしてしまいましたね。
でも専門の先生さすがですね。
逢坂剛がでてきた時代。
英米ミステリーばかり読んでいました。
日本のミステリー?は速さや豪快さにどうしても負けてしまうので、
逢坂剛も誰かが持ってきたこの赤い星しか読んでないのです。
もう一方の耳も折れてはいないのですが、ちょっと変形はしていてしゃっきり立たないから、余計チョキに見えてしまいますね。
パリに日本の本屋(ジュンク堂)やブックオフもあるのですが。
新刊本は2倍から3倍してとても気軽には手が出ません。
またブックオフの古本は欲しい分野の本が少なすぎて。。
日本の古本屋で探して送ってもうことが多いし。
帰った時に持ってくるか。船便で送ったりもします。
来る友達に要らない本を持ってきてくれと言うのですが、
すでに読んでしまった本をもらうとまた悔しくて。
リストを先にくれと言うと。皆、面倒だと嫌がります。
チャームポイントだと言って貰える動物は得ですね~~
まぁーそういう自覚もないでしょうけど…
それにしてもクウちゃんは毛艶も良くて13才には見えないですね。
かすけもあやかりたいものです。
目のスペシャリストの獣医さんもいます。かすけも定期的に
通ってるのですが、診察料は普通の獣医さんの倍!
ローレックスの時計が光ってます。笑
飼ってすぐでしたが。
夜中にクウを抱いておしっこをさせに行くのに
部屋の灯りをつけなかったので
思い切り廊下の扉にクウをぶつけてしまい。
目を傷つけてしまいました。
3週間ぐらい獣医にかかってこれでダメなら専門家に診せると言っていたら治ったのですが。
色々ありますね。犬も。
うちのクゥもドックランでやんちゃなワンコに
耳を噛まれてしまい、一部耳が欠けてるんですよ。
本人(犬)は全く痛がってなかったけど
飼い主はびっくり慌ててしまいました。
クウちゃん、耳が垂れている方のお顔
パグちゃんにも見えて可愛らしいですね。